パブリック IPv4 アドレスの課金で料金明細にコンソール上で確認できないネットワークインターフェイスがあったので調べてみた
こんにちは。アノテーションの大森です。
最近娘の影響でチャッホが好きです。
「チャッホの歌」で検索してみてください。
はじめに
2024 年 2 月よりパブリック IPv4 アドレスの課金が始まりましたね。
こちらは AWS サービスによって管理されるパブリック IPv4 アドレスにも課金されます。
サービスマネージド IPv4 アドレス : AWS サービスにより自動的に AWS リソースにプロビジョニングされて管理されるパブリック IPv4 アドレスです。例えば、Amazon ECS、Amazon RDS、Amazon Workspaces のパブリック IPv4 アドレスなどです。
困っていたこと
料金明細に記載されたネットワークインターフェイスでパブリック IPv4 アドレスの課金が発生していたが、対象のネットワークインターフェイスがコンソール上で確認できず、どこで課金が発生しているのか分からない
調べてみて分かったこと
料金明細に記載されたネットワークインターフェイスは削除されており、削除のイベントから該当のネットワークインターフェイスは ALB のノードが保有する IP アドレスが割り振られたネットワークインターフェイスであることが分かりました。
ALB は複数のノードで構成されており、ノードごとに IP アドレスを保有しています。
また ALB については ALB の機能による自動スケーリングや内部の監視機構により ALB ノードの入れ替えが発生することがあります。
今回は ALB ノードの入れ替えによってネットワークインターフェイスの削除が発生していました。
調査方法
ALB によるノードの置き換えが発生していたかどうかは 対象のネットワークインターフェイスに関して CloudTrail のイベント「 CreateNetworkInterface 」「 DeleteNetworkInterface 」が ユーザー名「 ElasticLoadBalancing 」によって発生し、かつイベントの詳細内容で「 description 」の項目に ALB 名が記載されているかによって判断することができます。
CreateNetworkInterface:ネットワークインターフェイスが作成されたことを示すイベントで、ノードの増加を示します。
DeleteNetworkInterface:ネットワークインターフェイスが削除されたことを示すイベントで、ノードの減少を示します。
最後に
パブリック IPv4 アドレスの課金が開始したことで内在していた仕様を改めて認識することができました。
今回のようにどこで課金が発生しているかわからないときは、クラスメソッドメンバーズ・メンバーズサポートへお気軽にお問合せください。
参考
アノテーション株式会社について
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